後半です。
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前半はこちら
昨夜は晴れていて、
凄い数の星が見えました。一眼を置いてきたことをちょっと後悔(*_*)
翌朝、8時頃に釈迦ヶ岳山頂に向かって出発。
テントなどの重たい装備は置いていきます。
ここから先は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の大峰奥駈道です。
鬱蒼と茂ったクマササの中を黙々と登ります。
クマササの夜露でズボンが濡れました。
30分ほどで山頂に到着。
残念ながら、山頂は雲の中で景色は見えませんでしたが、
朝から美味しい空気を吸って気分は最高です(*´ェ`*)
一等三角点 釈迦ヶ岳 山頂 (1799.6m)
大峰山脈で一等三角点が置かれているのは、
山上ヶ岳と釈迦ヶ岳のみです。
山頂には、1924年に安置された釈迦如来の銅像が建っています。
大正13年(1924年)に天川村の「鬼マサ」の異名で有名だった
岡田雅行(1886年 - 1970年 身長188cm 体重約120kg)という強力(ごうりき)が、
たった一人で道をつくりながら、3分割して担ぎ上げたと伝えられています。
凄いですね〜(*_*)
次は「大日岳」方面へ稜線を一旦下ります。
南大峰の山々を見ながら下る稜線は、紅葉と相まって絶景です(*´ェ`*)
途中で、大きな岩を発見。
「これ登れるんちゃう?」っと、すぐにボルダリングのオブザベーションする男達(≧ω≦。)プププ
岩肌をよく見ると「岩茸」が生えていました。
岩茸と聞くと、「日本昔ばなし」で超怖いと有名な「吉作落とし」を思い出すのは僕だけでしょうか(*_*)
↑
「吉作落とし」知らない方はどうぞ・・・恐すぎます(*_*)
「吉作落とし」知らない方はどうぞ・・・恐すぎます(*_*)
1時間ほどで小さなお堂と小屋の建つ開けた場所に出ました。
またまた余談をはさみます(^^;)
「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」とは、
「熊野三山(熊野三社)」に至る約80キロの修行の道です。
修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が7世紀後半に開いたとされていて、
その殆が1000~1900mの険しい峰々を越える「尾根道」。
これを一週間かけて踏破する「奥駈(おくがけ)」は
修験道では最も重視される修行で、
山中には今でも75ヵ所の「靡(なびき)」と呼ばれる
行や礼拝のための場所が残されています。
その中でも最も多くの「靡」が集中する「奥駈けの心臓部」とも言えるのが、
北から来ても南から来ても真ん中の「靡」となる38番目の行場
ここ「深仙宿(じんせんしゅく)」なのです。
深仙宿には、小さなお堂がありました。
役行者が最期に修行をおこない、天から秘法を授けられたと伝わる「深山宿」は、
釈迦ケ岳と大日岳の間にあり、
仙人が住む他界と云われるまさに桃源郷。
修験で最も大切な「伝法潅頂(でんぽうかんじょう)」の儀式が行われる聖地です。
「深山宿」の端に役行者が弟子達に髭を遺した場所があり、
そこに髭塚が建っています。
その裏にある大岩に、役行者がお経を納めようとしたところ
突然岩が割れてお経が吸い込まれたとの伝説が残っていて、
その割れ目から水が流れ出しています。
これは「万病治癒の霊水」として、
大峯山中では唯一、行者が里へ持ち帰ってもよいものとされています。
深仙宿には避難小屋も建てられていて、
中で寝泊まりや、焚き火までできるようになっていました。
↑深仙宿の避難小屋の様子
本当に幻想的な場所で、
テント泊もOKな場所なので、今度は必ずここに泊まりたいと思います(*´ェ`*)
さて、ここから目指す「大日岳」はもう少しです。
気合を入れて進みます。
釈迦ヶ岳の方を振り返ると、
山麓に「五百羅漢」とよばれている巨石群が見えました。
釈迦(ブッダ)の教えを体得した五百人の聖者を巨石に見立てています。
「あれだけあれば一生登る岩に困らへんなぁ・・・」とまた登る話になりますw
10分ほどで大日岳の基部に到着。
立て札がありました。
恐ろしいことが書いてありますね^^;
行者さんがいたら優先して登ってもらうのは当然のマナーでしょう。
この日は連休最終日でしたが、僕らの他に誰もいなかったので
空いてるうちにさっさと上らせてもらうことに・・・
かなりの傾斜のスラブです(*_*)
「鎖場の使用をネットに載せないで下さい」とのことなので、
登っている写真は載せませんが、
結論から言うと、相当自信のある方以外はやめておいた方が良いです。
まず、基部にはトラロープが垂らしてありますが、
岩角にあたっているので、誰かがちょくちょく交換しないと
そのうちプツンと切れます。
切れたら、100%助からないです。
しかし、そのトラロープを使わないと、まず上れない一枚岩のスラブがあります(^^;)
後半は、しっかりした鎖ですが垂壁に近い斜度ですので、
垂直のビルの壁を腕で鎖を引っ張って這い上がれる力がないと
疲れて手を離した瞬間お陀仏です。
てっぺんまで登り切ると巻き道がありますので、
それを使って比較的安全に下ることができますが、
登っている途中で手詰まりになると、上るより下るほうが難しいので、
大変なことになります(*_*)
くれぐれも無茶はしないように・・・
山頂には「大阪佛立会」が建立した釈迦如来の銅像がありました。
危険な行場を通らなくても、ここに達する巻き道がありますので
自信はないけど、どうしても登りたい方はそちらを使いましょう。
僕らは、その道で下りました。
銅像に置いてあった賽銭はなんと寛永通宝(@_@;)
まさか、江戸時代に置かれたお賽銭なんでしょうか・・・
これにて目標の二座の登頂は無事完了。
深仙宿まで戻って、そこから斜めにテントの張ってある千丈平まで戻ります。
途中で、鉱石マニアのサイトーさんが「水晶」の付いた花崗岩を発見!
叩いて割ってみると、水晶の結晶が(*´ェ`*)
それからみんな下向いて石を探しながら歩いてました(≧ω≦。)プププ
千丈平でテントを撤収して帰路についたのが14時頃。
ここの稜線は本当に美しい・・・・
北の方角には三年前に関馬鹿山岳部で登った
関西最高峰の「八経ヶ岳」が見えてます。
振り返ると、昨日は曇っていた釈迦ヶ岳もスッキリ。
今日歩いた経路が一望できました(*´ェ`*)
16時頃、無事に駐車場に到着。
帰路の途中で「夢乃湯」で汗を流して解散となりました。
今回も凄く楽しい山行でした。
また、みんなで行きましょうね〜(*´ェ`*)
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