Mountain Equipment (マウンテン イクイップメント 以下ME)
のXERO550というダウンシュラフのレビューです。
ネットでいくら探しても、日本での使用レビューが一件も
見つからなかったので、少し細かく書きたいと思います。
関連記事:
ナンガ (NANGA) ナノセンタージッパー600DX シュラフ レビュー
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マウンテン イクイップメント (Mountain iquipment) XERO550 レビュー
Mountain Equipment (マウンテン イクイップメント 以下ME)社は、
イギリスの登山用品メーカーで、
非常に高品質なダウン製品で、世界的に有名なメーカーです。
創業者のピーター・ハッチンソンとピート・クルーは自らもクライマーで、
彼らの製品の評判は次第に英国内でも高まり、
現在ではハードシェルからグローブ、ゲイターにいたるまで、
形は、通常のマミー型で非常にシンプルです。
このシュラフのスペック表記は、
「EN13537」(ヨーロピアン・ノーム : ヨーロピアン・スタンダード)
これまで各メーカーが独自の方法で算出されていた使用温度を、
一般的な成人女性(25歳/60kg/160cm)が寒さを感じることなく、
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い成人女性が、
イギリスの登山用品メーカーで、
非常に高品質なダウン製品で、世界的に有名なメーカーです。
クライミングショップを営む傍ら、
店の奥でシュラフとダウンスーツを作り始めました。
出来上がった製品はとても評判がよく、
いつしか彼らの製品は「MOUNTAIN EQUIPMENT(山道具)」と
呼ばれる様になったそうです。
彼らの製品の評判は次第に英国内でも高まり、
1970年のアンナプルナを筆頭に、ヒマラヤ遠征隊への供給も行うようになりました。
MEのダウン製品の完成度は、
世界に14座ある8000m峰の8座の初登頂(未登峰ルートを含む)に
同社のダウン製品が採用されていたことでも知ることができます。
特に印象深いのは、1975年のエベレスト南西壁初登頂後、
ダグ・スコット、ドゥーガル・ハストンのふたりが、
8763m地点という必死の状況でのビバークから無事に生還した事です。
現在ではハードシェルからグローブ、ゲイターにいたるまで、
質実剛健な「山道具」で人気があります。
今回購入したXERO550は、ダウン量は550gとそんなに多くないものの、
形は、通常のマミー型で非常にシンプルです。
「EN13537」(ヨーロピアン・ノーム : ヨーロピアン・スタンダード)
とも呼ばれるEU諸国における統一規格で表示されています。
これまで各メーカーが独自の方法で算出されていた使用温度を、
認定された「第三者機関」が行う公平な検査によって、
同一基準で表記しています。
(EUで販売されるすべての寝袋はこのEN13537による検査及び表示が
義務付けられています。)
この製品のスペック表記は以下です。
リラックスした体勢で快適に睡眠できる温度域が「-1℃」
一般的な成人男性(25歳/70kg/173cm)が
一般的な成人男性(25歳/70kg/173cm)が
寒さを感じることなく8時間睡眠できる温度域が「-8℃」
一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い成人女性が、
寝袋の入り口を閉めて中で膝を抱える程丸くなった状態で6時間まで
耐えられる温度域が「-25℃」
※EN Ratingテストでは、マネキンを使った温度センサーにて実験を行っています。
マネキンには衣類を着せていないので、実際の使用で、衣類を着たり、
スリーピングマットを使用すれば、この表記数値は上昇します。
次は、大きさ。
左:モンベル 化繊 #0
中:XERO550(850FP)
右:ナンガ 370STD(650FP)
左:XERO550(850FP)
中:ナンガ ナノセンタージップ600DX(760FP)
右:ナンガ 370STD(650FP)
ダウンの性能は850FPのヨーロピアングースダウン。
現在、FP表記は前後50FPまでは許容範囲として
表記してもOKとなっています。
つまり、700FPの羽毛でも750FPと書いて販売するのが認められています。
しかし、MEの製品は最低表記を掲げていて、
850FPの製品なら、最低850FP以上の羽毛のみを使うことを宣言しています。
この辺りにダウン製品の老舗のプライドを感じますね^^
収納袋は、完全防水のコンプレッションバックとなっています。
今回は、そんなにコンプレッションせずに比べていますので、
600DXのナンガより大きく見えますが、
おもっきりコンプレッションすれば、同じぐらいになります。
ダウン量が550gと、ナンガの600DXより50g少ないのに、
大きさがほぼ同じなのは、フィルパワーの違いと
適応身長が185cmまでと少し長いので、生地の量が多いからだと思います。
重量は1104g
ナンガの600DXが1060gなので、ほぼ同じです。
スペック/サイズ表記です。
保存用のバックが付属します。
モンベルの保存バックと比べるとこんな感じ。
ネットになっているので、埃がかぶりそう・・・
これは、モンベルの方がいいですね。
さて、使用してみた感想ですが、
11月中頃の南アルプス「鳳凰山」の鳳凰小屋のテン場で使用しました。
製品を広げて、まず思うのはロフトの高さです。
850FP(フィルパワー)となっていますが、
760FPのナンガとは比べ物にならないぐらいロフト(厚み)が高いです。
首周りからの冷気を防ぐショルダーウォーマーや
ファスナーからの冷気を防ぐドラフトチューブもしっかりしていて、
そこから冷気を感じることはなかったです。
特に頭のフードには、かなり多くのダウンが入っていて、
かなりの寒さまで帽子なしで安眠できそうです。
この日は0℃前後までしか気温が下がらなかったので、
調子にのって、上半身はスキンメッシュのみで入って寝たところ、
夜中に寒さで目が覚めましたw
横幅的にも、日本人には少し大きめなので、
裸で寝るとスカスカになって寒いのだと思います^^;
ダウンジャケット、ダウンパンツを着て入ると、
当然のことながら暑いぐらいでした。
おそらく、これぐらいの気温だとフリース1枚で入るのがベストだと思います。
ダウン量が550gと、なんとも中途半端なサイズなんですが、
スペック的には、モンベルだと#1がダウン量570gほどらしいので、
FPからしても似たようなスペックかな・・・と思います。
下限は、実際まだ試してないのでわからないですが、
EN表記は非常に厳しく、実際のスペックより、低めに表示されるというのが
通説なので、着衣で入れば厳冬期の低山、
残雪期の高山で使用できるレベルだと思っています。
また実際使用して、レビュー「其の2」を書いてみます^^
ではぁ・・・
関連記事:
左:モンベル 化繊 #0
中:XERO550(850FP)
右:ナンガ 370STD(650FP)
左:XERO550(850FP)
中:ナンガ ナノセンタージップ600DX(760FP)
右:ナンガ 370STD(650FP)
ダウンの性能は850FPのヨーロピアングースダウン。
現在、FP表記は前後50FPまでは許容範囲として
表記してもOKとなっています。
つまり、700FPの羽毛でも750FPと書いて販売するのが認められています。
しかし、MEの製品は最低表記を掲げていて、
850FPの製品なら、最低850FP以上の羽毛のみを使うことを宣言しています。
この辺りにダウン製品の老舗のプライドを感じますね^^
収納袋は、完全防水のコンプレッションバックとなっています。
今回は、そんなにコンプレッションせずに比べていますので、
600DXのナンガより大きく見えますが、
おもっきりコンプレッションすれば、同じぐらいになります。
ダウン量が550gと、ナンガの600DXより50g少ないのに、
大きさがほぼ同じなのは、フィルパワーの違いと
適応身長が185cmまでと少し長いので、生地の量が多いからだと思います。
重量は1104g
ナンガの600DXが1060gなので、ほぼ同じです。
スペック/サイズ表記です。
保存用のバックが付属します。
モンベルの保存バックと比べるとこんな感じ。
ネットになっているので、埃がかぶりそう・・・
これは、モンベルの方がいいですね。
さて、使用してみた感想ですが、
11月中頃の南アルプス「鳳凰山」の鳳凰小屋のテン場で使用しました。
製品を広げて、まず思うのはロフトの高さです。
850FP(フィルパワー)となっていますが、
760FPのナンガとは比べ物にならないぐらいロフト(厚み)が高いです。
首周りからの冷気を防ぐショルダーウォーマーや
ファスナーからの冷気を防ぐドラフトチューブもしっかりしていて、
そこから冷気を感じることはなかったです。
特に頭のフードには、かなり多くのダウンが入っていて、
かなりの寒さまで帽子なしで安眠できそうです。
この日は0℃前後までしか気温が下がらなかったので、
調子にのって、上半身はスキンメッシュのみで入って寝たところ、
夜中に寒さで目が覚めましたw
横幅的にも、日本人には少し大きめなので、
裸で寝るとスカスカになって寒いのだと思います^^;
ダウンジャケット、ダウンパンツを着て入ると、
当然のことながら暑いぐらいでした。
おそらく、これぐらいの気温だとフリース1枚で入るのがベストだと思います。
ダウン量が550gと、なんとも中途半端なサイズなんですが、
スペック的には、モンベルだと#1がダウン量570gほどらしいので、
FPからしても似たようなスペックかな・・・と思います。
下限は、実際まだ試してないのでわからないですが、
EN表記は非常に厳しく、実際のスペックより、低めに表示されるというのが
通説なので、着衣で入れば厳冬期の低山、
残雪期の高山で使用できるレベルだと思っています。
また実際使用して、レビュー「其の2」を書いてみます^^
ではぁ・・・
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