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さて、標高2700mの一の越山荘で少し休憩です。
南側には、槍ヶ岳が見えました。
ここから、雄山山頂へ向けての最後の難関となります。
先ほどまでの道とは違い、ゴツゴツした岩山です。
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はじめはトレッキングポールを短くして使って登っていたんですが、
途中から両手で岩にしがみつかないと登れなくなってきます^^;
振り返って下を見てみると凄い高度感で、めっちゃ恐いです。
恐くて体を起こせません。
ずっと前かがみで岩にしがみついてます・・・
誤って後ろに倒れようものなら、
ちょっとやそっとの怪我で済むとは到底思えませんでした^^;
ツアーで来ていた50代ぐらいの女性が
ガイドさんにヒモで吊るされ泣きながら
下山していきました^^;
僕も途中で次にどこに手をやって
登っていけばいいのかわからなくなり、
足が滑って下ることもできない・・・
という完全にヤバイことになってしまって
半泣きになりました((+_+))
晴れてたからまだよかったものの、
もしここで雨が降ったらと考えるとおそろしい( ;∀;)
室堂にあった遭難地図でも、
ここが一番怪我が多い場所でした。
もし今度、また来る機会があるのなら、
今度は必ずヘルメットを持参しようと思います・・・
あと少しと思ってからが遠い・・・
ふらふらになりながら、三の越に到着。
振り返ると、「一の越」の後ろにそびえ立つ、
立山三山の一つ「浄土山」2871m頂を見下ろせます。
その横には竜王岳2872m。
写真の右上、遥か向こうには日本三名山の一つ「白山」が見えています。
ここから、山頂までの一歩一歩は、
身震いのするような神々しい景色を眺めながらです。
なかさんが、重くても一眼持ってくる理由も痛感です。。。
いくらでもシャッターを切りたくなります(*´Д`)ハァハァ
見渡す限り、すべての物が眼下に広がる青と緑の絶景
言葉にならない感動でした。
三の越から、15分ほどかけて
最後の一歩は、ゆうこが踏みました( ;∀;)
遂に到着です。
一等三角点「立山」
午前8時30分、雷鳥沢から6時間30分
天気は快晴
目の覚めるようなコバルトブルーの青空でした。
もう感動で胸がいっぱいになってしまい自然と頬をつたうものがあります(:_;)
台風一過のこの日は、今期一番の快晴だったそうです。
南東の方角には、富士山の頂が雲海の中に浮かんでいます。
南側に目を向けると、北アルプスのシンボル「槍ヶ岳」が見えます。
山頂には、雄山神社が建っています。
そして、本当の山頂は写真の右上にあるお社の建っているところです。
あそこに上がるには社務所で500円の祈祷料を納めなくてはいけません。
お納めして、鳥居をくぐり、石段を登ります。
コリンは残りこれだけを登るのも足が上がらないようです(-_-;)
背中を押してようやく到着です。
日本三霊山 日本三名山
立山連峰の主峰 雄山 3003M 登頂です(;´Д`)
360度の大パノラマ
見渡せば三霊山、三名山の残りの二つ「富士山」と「白山」までも
ここから一望できます(:_;)
山頂では、宮司さんが登山の安全を祈願してくださいます。
お神酒を頂いて、社務所に戻ります。
この社務所は毎年7/1~9/30までだけ
神職の方が常駐して開いているそうです。
ご祈祷をして頂き、参拝を済ませたので恒例の御朱印を頂きました。
9/9の日付入りの、この御朱印は一生の宝物です( ;∀;)
次の二つのページは白山と富士山に開けておこうかなぁ・・・・
あっそうそう、今年から雄山山頂のトイレが改装されて綺麗になりました^^
以前はかなり劣悪なトイレだったそうですが、
綺麗なバイオトイレになっています^^
境内で朝ごはんにしようと思っていたのですが、
疲れすぎていて、お茶を沸かす元気もありません((+_+))
となりのおじさんが持って来ていたバナナとオニギリが羨ましい・・・
とりあえず、行動食を食べました。
気圧の加減でパンパンに膨れてます^^
コリンは疲労と高山病で完全に泣きが入っています。
縦走をあきらめて一の越へ、来た道を帰ろうかと提案しますが、
あんなところを下るのは疲れた足では
自殺行為やから無理と言います^^;
かといってこのまま進んでも行程はまだ半分ほどです・・・
「あー大変なところに来てしまった。帰れない( ;∀;)っとマジ泣きしてます」
悩んだ末、ゆっくり先へ進むことにしました。
ここから稜線歩きに入ります。
次の山頂は「大汝山」3015m です。
コースタイムは20分ですが、
ゆうこにとってここが一番疲れもピークでしんどかった場所でした。
3000mの稜線で酸素も薄いことと、
高山病の影響から動悸と息切れが激しく、
5分ごとに止まって休憩です。
特に最後の登りが激しくて泣きながら登っています(:_;)
それでもなんとか登りきりました。
雲海の上の空はコバルトブルー
眼下には室堂平が広がります。
ちょうど、そこだけ雲が無く、まわりは全て雲に囲まれています。
まるで空に浮いている天空の大地です。
ずーっとこうして眺めていたい気分ですが、それは僕だけw
コリンは立っているのも限界のようで、
すぐにピークを降りて、横にある「大汝休憩所」に飛び込みました。
ここ大汝休憩所は、緊急のときは泊まれるそうですが、
普段は食堂だけで、宿泊は受け付けていません。
40歳位ぐらいの方が一人で店番をしていて、
その風貌は世捨て人のようです( ゚Д゚)
だって、電気もないんですよ。
こんなところに山小屋があるなんて、信じられません^^;
作る元気なんて全くありません。速攻注文しました^^;
牛丼800円。
意外と安い・・・
だって、ここで売ってる500mlの水が500円なんですよ( ゚Д゚)
値段がどういう基準かわかりませんが、
とにかく美味しかったです(*'▽')
でも、ゆうこは一口しか喉に通りませんでした。
店の中が寒いと言って、
外の日なたに行ってしまいました。
温度計を見てみると、室内なのに6度です( ゚Д゚)
いや、室内の方が日光が当たらないので寒いのです。。。
店員さんに彼女が疲れて死にそうと話すと、
「これを食べたら大丈夫」っと言ってチョコレートをくれました。
「これ、松山けんいち君がくれたやつだから、これ食べたら大丈夫だよ」
「ここから先は、下りだから2時間あれば降りれるよ。楽勝楽勝」
何を言ってるのかよくわからず、どういうことか聞いてみると、
今期のはじめに、この大汝休憩所で映画のロケがあったそうなのです。
来年公開の「春を背負って」という映画だそうです。
「劔岳 点の記」の木村大作監督の二作目だそうで、
ここ立山が舞台の作品で、
8か月間の長期ロケをここで行っていたそうなのです。
この監督は立山連峰が大好きなんですね。
その主役のマツケンがくれたチョコレートを彼女にくれたのでした。
だからどうして大丈夫なのかw
全然意味が解りませんが、
ゆうこは、なぜか力が沸いてきたようで、
いそいそと小屋を後にしたのでした。
「小屋のお兄さん、ありがとうございました('◇')ゞ」
つづく・・・・
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立山縦走 登山 ② (雷鳥沢~一ノ越) 2013/9/7
立山縦走 登山 ③ (一ノ越~大汝山) 2013/9/8
立山縦走 登山 ④ (大汝山~大走~雷鳥沢) 2013/9/8
立山縦走 登山 ⑤ (雷鳥沢~室堂) 2013/9/9
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撮影:
FUJIFILM X10
iPhone5
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6 件のコメント:
おおっ!
立山制覇おめでとうございます。
名文、写真と共に感動が伝わって来ました。
天気に恵まれたら山って惚れ込んでしまいますね。
これから下りも楽しみです。
下りもまた登山!
まだまだ続くんですね(((^^;)
楽しみです
あの岩を掴んで登るところ、動けなくなったときの心境、私も山口県川尻岬に遠征に行った時に崖の際を歩いていて体一粒んの膨らみに乗ったとき動けなくなってもう同行者に泣きいれましたが、それよりもきっと辛かったんでしょうね
さてどうやって下山するのか楽しみに更新待ってます(((^^;)
最初の悪天候の二日間が一層引き立ててくれたのか…
3000m峰の大パノラマは次元が違いますねΣ(゚д゚lll)
彼女よく頑張ったなぁ(´;ω;`)ウッ…
おじさん貰い泣きしそうだよw
スマちゃんにとって雄山の御朱印はホント色んな想いの籠もった宝物やね!
ブログ書いてて、思い出して、まだまだ余韻に浸れるでしょ(笑)
この時は死ぬ程しんどい想いして、もうしばらく山はイイかな。
いや、もう登山はイイかな。って思っても…
帰ると次はあの山に行ってみたい、この山にも・・・って(笑)
いやぁ~読み入らせてもらいました。。。
早く続き書いて~ヽ(*´∀`)ノキャッキャ
ありがとうございます。
書いてるうちに思い出して泣けてきそうですw
下りも一苦労でした^^
ひでさんも経験済みですかw
マジでヤバかったです^^;
下を見たら膝が震えてくるし、思い出すだけで汗が出てきますw
なんとか登りきったんですが、下りも一苦労でした^^;
はじめての本格的な登山でこんないい景色を見てしまったら、
後が怖いです^^;
僕もしんどかったですが、彼女が高山病とミックスしたせいか、もうほんと大変でした。
やっぱり高所は低山とは全然違いますね。
金剛山に100回登っても、森林限界を越えた岩山は全然別物と認識して行かないといけないと思いました。
一歩間違ったら即、死につながりますね^^;
でも、その分、登った満足感は桁違いでした^^
ブログ書いてて余韻で泣きそうですw
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