2018年2月8日木曜日

大普賢岳 シェイクスピア氷柱群 2018年 2月


去年に引き続き、

今年も大普賢岳にあるシェイクスピア氷柱群を見に行ってきました。

今年は、数十年に一度と言われる寒冬、

大きく育った自然の芸術をドローンで撮影も・・・




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2018.2.4


国道169号沿いにある「道の駅 杉の湯 川上」に集合。


そこから、スタッドレスの車に乗り換えて、


伯母谷峠にある登山口へ向かいました。




今回のメンバーは、関馬鹿山岳部の6人。


僕、デップさん、スマパンさんは、去年に引き続き二回目のシェイクスピアで、


ミケちゃんは、本格的な冬山登山は今回が初めて。


ブーちゃん、もっちーさんは、シェイクスピアは初めてですが、


雪山経験は豊富です(^^)




しばらく車道を歩き、「地獄谷」という恐ろしい名前の沢筋へ向かいます^^;


シェイクスピアへ向かうルートは、


一般登山道とは違い、バリエーションルートとよばれる


地図に載っていない未整備のコースです。




数十年に一度と言われる今年の大寒波、


その為、僕らの他にもたくさんの登山者が来ていましたので


トレース(踏み跡)はシッカリ付いていて、迷うことは無さそうです。


(※写真は全てクリックすると高画質で表示されます)


林道抜け、少し開けた場所に出ると、


ドドーンっと目の前に、大峰山脈の「大普賢岳(1780m)」が姿をあらわします。


目指す「シェイクスピア氷柱群」は、この大普賢岳の標高1200〜1300m付近にあります。




ここから斜度が上がり、道も険しくなるので


ここでアイゼンを装着したり、衣類を脱いだりして


装備の確認をしました。



先へ進むと、


このように沢を何度も渡ります。




アイゼンに慣れていないので、おぼつかない足取りのミケちゃん。


ハマると地獄ですから・・・そらビビりますw




途中から斜度はどんどんキツくなり、


フィックスロープ(残置固定ロープ)に捕まりながら上る箇所がでてきます。


誰がいつ張ったかわからないロープですので


全幅の信頼は置けません^^;




もし切れたり無かったりした場合の為に、


今回はデップさんが8mmの補助ロープを30m持参してくれています。






なるべく脚をメインで、フィックスロープはあくまでも補助。




滑落したときに、下の人が巻き込まれないように


慎重に一人ずつ上ります。




僕らの他にも10組以上は来ていたと思います。


上りの難所で渋滞がおきました^^;




フィックスロープはあるのですが、微妙に弛んでいて


凍っているせいもあってシッカリ掴んでもスルスル滑ります^^;


横は崖になっていて、落ちたら100%大怪我です^^;




僕は固定ロープに「マッシャーノット」を結んで、


自分のハーネスとつなげました。


マッシャーノットはフリクションノット(摩擦結び)の一つで、


上には簡単に滑りますが、手前にはロックがかかり動きません。




これで脚が滑ってしまっても、


体はロープでロックがかかるので止まります。




これでも良かったのですが、


固定ロープは少し弛んでることが多いんですよね。


その場合、落ちた瞬間、


固定ロープから上方向に一旦ズレる可能性があります。


そうすると先程の「マッシャーノット」だと上には制動がかからないのでイマイチ。




このプルージックノットだと、上下どちらにも制動がかかるので、


弛んでる固定ロープにはこっちですね・・・


ベテランの方にとっては、当たり前の話だと思いますが、


新しいことを勉強し実践するのってホント面白いです(*´ω`*)




そんなこんなで、この一番の難所を全員上りきるのに30分ほど


かかりましたが、全員無事クリアしました。




この辺りで、ミケちゃんの顔から生気は無かったです(≧ω≦。)プププ




スタートから約3時間。


ついにシェイクスピア氷柱群が見えてきました。


「ミケちゃん、あと少し!がんばれー!」




この大普賢岳の氷柱群は、三段になっていて、


一番下が「シェイクスピア」

二段目が「グランドイリュージョン」

三段目が「閻魔大王」


という名前が付いています。


「グランドイリュージョン」「閻魔大王」には


アイスクライミングで氷瀑を上っていかなければ近づけません(^_^;)




ついに到着!


これがシェイクスピア氷柱群\(^o^)/




近くで見ると無数の氷柱(つらら)が束になって、


巨大な氷瀑になっていることがわかります。




デップさんは相変わらず無尽蔵なエネルギーw


元気過ぎ(≧ω≦。)プププ




雪もパラつく曇り空だったのですが、


シェイクスピアに到着して


少しの間、雲がはれてくれました。


日本百名山の「大台ケ原山(1695m)」が見えます(^^)




一息ついたら、ランチタイム(^^)




去年と同じ、冷凍チャーハンにハンバーグ。


食後はもちろん珈琲(*^^*)


今回は水筒にお湯を入れて持ってきました。


なぜなら水筒を後で使いたいから(^^)




どこかの山岳会の方が、アイスクライミングの練習をしていました。


ここは関西のアイスクライミングのメッカです(^^)




凄い!見てるだけで、ドキドキハラハラ。。。


そしてワクワクしますw




今回の目的のひとつ、


スマパンさんの「ドローン」による


シェイクスピア氷柱群を空から撮影するという


世界初(しらんけどw)の試みを開始(^^)






これがその写真(*´ω`*)ス・ゴ・イ




シェイクスピア氷柱群の全貌が明らかに(;´Д`)ハァハァ




シェイクスピア氷柱群は3つの氷瀑の総称で、


左から、「ハムレット」、「リア王」、「マクベス」と


劇作家「ウィリアム・シェイクスピア」の四大悲劇の作品名が付いています。




数十年に一度と言われる寒冬の今年と、去年の写真を見比べてみると・・・・




「ハムレット」と「リア王」は、ほぼ同じ大きさですが


右の「マクベス」は今年のほうが圧倒的に大きいですね。


マクベスは日光が当たりやすいようで、


去年はかなり解けてしまっていました。




そして、山岳部のみんなの度肝を抜いたのが、


シェイクスピアの上にある「グランドイリュージョン」の姿を捉えた動画。




これは動画から切り出した画像ですが、


高画質の動画で見たら、ほんと度肝抜かれます(*_*)


スマパンさんから動画をもらったので、


近々、編集して公開したいと思います(^^)




氷柱を食べてる2人(≧ω≦。)プププ


ここでさっきの水筒が役立つ(*´ω`*)




氷柱GET(≧ω≦。)プププ


もって帰って、お酒、アイスコーヒーに入れますw




楽しい時間は、あっという間、


そろそろ下山の時間・・・


ここにテントを張って泊まりたいぐらい名残惜しいけど・・・




下りは上りより危険が伴います。


フィックスロープをシッカリ掴んで慎重に慎重に・・・




特に急斜面の続く下りの前半は、


脚の負担が大きいようです。


僕は日頃のスクワットや昨年末から5回の登山と


2泊でスノボに行ってるおかげか、


今年は特に問題なく調子が良かったです。




そして、上りで苦労した一番の難所に到着。


僕は上りのときと同じく、ハーネスとフィックスロープを


「プルージックノット」で結び、1人先に降りました。


残りの皆はデップさんが、ロープと下降機でゆっくり下ろしていきます。




まず、もっちーさんが降りたのですが、


2人のタイミングが合わずに、もっちーさんが半分崖から落ちました(^_^;)


下で待機していた僕が5mのスリングにカラビナを付けた


通称「お助けスリング」を「もっちーさん」に投げて無事救出(^_^;)


「もっちーさんレスキュー費用1万円になります(≧ω≦。)プププ」





これを見ていたミケちゃん・・・


恐怖でガクブルだったみたいですw そらそうやわ(≧ω≦。)プププ




でも、次からはちゃんと無事成功。


全員難所を無事に下ることができました。




もっちーさんと、デップさんの名誉の為にちゃんと説明しときますが、


本来はデップさんの持ってきた補助ロープを使って自分で懸垂下降するのが


一番安全で確実な方法です。


しかし、今回は懸垂下降をしたことがないメンバーもいたので、


初めてでは懸垂下降の方が危険と判断し


こういった方法をとりました。


僕が降りたやり方も、フィックスロープを信頼できるならアリだと思います。




その後も急斜面がしばらく続き、




1時間ほどで、ようやく傾斜がマシなところまで下山できました。





ミケちゃんは「もっちーさん」に借りていたピッケルをストックに持ち替えて、


僕は、面倒くさかったのでピッケルのまま下山を続けました。


トレース(踏み跡)が2つに分かれている箇所にさしかかり、


デップさんだけ右コース。


残りの皆は、もっちーさん、僕、ミケちゃん、ぶーちゃん、スマパンさん


の順番で左コースへ進みました。


すぐに急斜面になり、僕は「ピッケルのままにしといて良かったなぁ・・・」


っと思うと同時に、


ミケちゃん大丈夫かな?っと頭を不安がよぎったのを憶えています。




次の瞬間、ふと後ろを振り返ったところ、


うわ!!!!っという悲鳴とともにミケちゃんが足を滑らせ


猛スピードで斜面を滑り降りてきました。


まず、僕がほぼ条件反射的にミケちゃんに飛びつき、


次に、一番先頭(一番下)で降りていた「もっちーさん」も


飛びつきましたが、2(ミケ&スマ)対1なので


「もっちーさん」は吹っ飛ばされます。


僕は右手で持っていたピッケルを雪面に押し付けました。


上から見ていた「ぶーちゃん」が「止まったと思ってんけどなぁ・・・」


と後から証言してるように、僕も止まったと思ったんです。


が、しかし・・・


止まりきらず、そのまま再度加速。


凄い勢いでミケちゃんが木に激突。


(後から聞いたところ、わざと掴みにいったらしい)


更に数メートル滑り落ちたところで、


2人そろって止まりました。




あと数メートルで崖になっていました(^_^;)


全身雪まみれで、しばらく起きれなかったですが、


ぶーちゃんの「大丈夫かぁ!!」という叫び声に


手を上げて応え、自分の体に異常がないこと、


ミケちゃんに「木にぶつかったときに骨折れたりしてない?」と


問いかけて、「大丈夫です」という返事を聞いた瞬間、


何故か笑いがこみ上げてきました。


これがウワサの「緊張の緩和」か・・・なんて(≧ω≦。)プププ




何かにぶつけて、少し左足が痛かったんですが、


歩くのに問題なかったので助かりました。




次の日、少し内出血してましたが、


この程度で済んで本当に良かった。




滑落したのは「ミケちゃん」ですが、


反省点の殆どは、連れて行った僕らの方にあります。


「ミケちゃん」と「ぶーちゃん」のアイゼンは6本爪で、


僕らの履いてる前爪付きのアイゼンに比べグリップ力が劣ります。


その分、かなり軽いので一長一短あるのですが、


上りで苦労していたミケちゃんは下る前に


「僕」か「もっちーさん」のアイゼンと交換したほうが良いのでは?


という案もありました。


だけど、靴のサイズにアイゼンを調整し直したりするのが


手間なので、そのまま下ることにしました。


これが一点。


もう一点は、きちんと滑落停止の訓練や説明をしなかったこと。


滑落はスピードに乗ってしまうと止めることはほぼ不可能。


転んだ瞬間、スピードに乗る前に全身全霊で止める動作に入るのが鉄則です。


それをやっても、自分で止められなかったかも知れませんが、


教えておかなくてはいけない大事なことです。




今思えば、下りの難所を越えて、


少し気が緩むところでした。


ウィリアム・シェイクスピアの言葉に、


「安心、それが人間の最も近くにいる敵である。」


というのがありますが、いろんな意味で


これにピッタリ当てはまる今回の滑落事故でした。





このあと、もう一度気を引き締めて下山を開始し、


夕方には全員無事に駐車場まで戻ってこれました。




買ったばっかりの手袋なのに、ミケちゃんの手は凍傷になりましたけどね(≧ω≦。)プププ


今回は、ミケちゃんホントに一番頑張りました。


かなりキツかったと思いますが、これに懲りずまた来てね(^^)


ミケちゃんの感想はこちら↓

「Mikeのブログ」

https://ameblo.jp/mike-lp/entry-12350465187.html




っというわけで、


いろんな出来事がありつつも、みんなで力を合わせて、


今年もシェイクスピア氷柱群に行くことができました。


いつまでも、心に残る「素晴らしい景色」と「楽しい思い出」をありがとう。




今回の山行で撮影した動画をまとめていますので、


興味がある方はご覧ください↓






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2 件のコメント:

Mike さんのコメント...

わぁー凄く読み応えのあるブログでした、ホント怖かったけどスリル満点で僕1人では絶対行かれへん場所に皆で行けて(連れて行ってもらって)凄く良かったです!ありがたいお言葉も頂きありがとうございます(^ω^)一生の思い出に残る1日でした!お疲れ様でした!

smurf さんのコメント...

お疲れ様でした。

山はしんどいけど、それに見合うものを返してくれるから
やめられません(^^)
ミケちゃんと上れて楽しかったです。

また、お付き合いください(^^)