2015年9月11日金曜日

奥大日岳 登山 ④ (室堂 ~ 黒部ダム) 最終話


雷鳥沢キャンプ場から、室堂ターミナルまで約45分。

そこから、トロリーバスと、ロープウェイと、ケーブルカーを

乗り継いで、ダムの王様「黒部ダム」へ向かいました。




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立山縦走 登山 ① (アルペンルート室堂~雷鳥沢) 2013/9/6

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立山縦走 登山 ④ (大汝山~大走~雷鳥沢) 2013/9/8

立山縦走 登山 ⑤ (雷鳥沢~室堂) 2013/9/9



奥大日岳 登山① でも説明したように、


アルペンルートとは、下記の路線図の、


いくつもの乗り物を経由して進むルートです。
 



現在、立山の2450m地点の「室堂」にいますので、


黒部ダム(標高1470m)までは、下りとなります。


まず、ここ「室堂」から、トロリーバスに乗って「大観峰」へ向かいます。




一見、普通のバスですが、屋根の上がパンタグラフになっています。




つまり、動力は電気です。


昔は、普通のバスだったそうですが、排気ガスの問題で、


環境に優しいトロリーバスに変更されたそうです。






このように、車一台、ギリギリ通れる幅のトンネルを走り抜けます。


このトンネルは、なんと、あの立山を貫通しています( ゚Д゚)スゲー




途中で「立山直下」の標識がありました。


ちょうど、ここが雄山の真下になるそうです。





「大観峰」に到着すると、次はロープウェイに乗り換えます。


ここは、断崖絶壁にせり出すようにできている駅なので、


外に出ることはできません。




しかし、ホームから下を眺めると・・・絶景が( ゚Д゚)




このロープウェイは、ご覧のように途中に支柱が一本もありません。


このワンパス方式というタイプでは、日本最長のロープウェイです。


手前に、黒部ダム、黒部湖、


黒部峡谷を挟んで、北アルプスの長野県側「後立山連峰」が一望できます。




「黒部平」のある標高1800mまで高低差500mを一気に下ります。




「黒部平」に到着


ここは、「立山連峰」と「後立山連峰」の真ん中。


左右に、両方の山脈を眺めることができます。




真ん中ということは、つまり谷なわけで、


ここから真下が、かの有名な日本屈指の大峡谷「黒部峡谷」です。





更に、ここからケーブルカーに乗り換えて、


標高1455mの「黒部湖」へ向かいます。




5分ほどで到着。


ここの駅を出ると、もう、そこは「黒部ダム」の躯体の上です。




どどーーん。


これが、ダムの堤高186m。


日本一のダム「黒部ダム」です( ゚Д゚)カッケー




6月末から、10月半ばまでは、観光用の放水をしてくれています。


天気が良いと、虹がかかります('ω')ラッキー




振り返ると、先ほどまで登っていた立山が見えます。


2年前には、富士ノ折立から見下ろしていた黒部ダム。





(立山 富士ノ折立より)


点と点が、繋がったような感慨深いものがあります^^




巨大な人造湖「黒部湖」


この水をダムから、


一気に下流の「黒部第四発電所」に放水し、発電しています。





黒部ダムは、1963年に7年もの歳月をかけて、


延べ1000万人の力で作り上げた日本屈指の建築物です。


今でこそ、トンネルと乗り物のおかげで、数時間で誰でも


来ることのできる場所ですが、


元々、ここは北アルプスの最深部。


歩いて来ようものなら、断崖絶壁を数日かけて、


命がけで来なければならない場所です。


工事は困難を極め、171名もの殉職者を出して完工したのです。
 



黒部ダムの下流にある黒部第4発電所で発電された電気は、


送電線を伝い、大阪府高槻市の変電所まで運ばれ、


高度経済成長期の京阪神の電気となって利用されました。


現在も稼働中です。





少し長くなりますが、この黒部峡谷には、


合計四つのダムと発電所があります。


その中でも、この黒部ダムより、


一つ下流にある「仙人谷ダム」と「黒部第三発電所」は、


史上空前の難工事でした。


完成したのは、昭和15年。


この黒部ダムができる20年以上前です。


秘境中の秘境にダムと発電所を作るために、


まずは、資材を運ぶトンネルを掘りました。


そのトンネルは、地熱の高い地域を通っていた為、


なんと、岩盤の温度は摂氏166度という高熱で、


工夫は、体に火傷を負いながら掘り進みました。


また、雪崩が頻発する峡谷で越冬したために、


泡雪崩という凄まじい力の雪崩の直撃に合い、


鉄筋コンクリートの宿舎の3階、4階部分が、


なんと一つ山を越えて、600m以上先の山に、


形そのままに衝突し、84名が犠牲になりました。


その他にも、高熱によるダイナマイトの自然発火などで、


犠牲者が頻発。


完工するまでに、なんと300名以上の殉職者を出してしまったのです。


これは、4.5m掘るごとに1人亡くなったということになります。


興味がある方は名著「高熱隧道(吉村昭)」 を是非読んでみて下さい。


この通称「高熱隧道」は、関西電力が見学会を募集していて、


抽選で当たれば、実際に通ることができます。


今年は、終了しているので、来年、応募してみようと思っています。





あまり知られていませんが、


黒部ダムは、躯体の横から下に降りることができます。


降りると、このダムから伸びる「黒部川」沿いに、


日電歩道」という断崖絶壁に作られた登山道があるのです。




「日電歩道」の先には、先述した「仙人谷ダム」があり、


更にそこから下流の「欅平」という場所まで、


仙人谷ダム建設の為に使った、「水平歩道」という


これまた断崖絶壁の登山道があります。


それがこれです。



 (webより拝借)

これは道なのか???


にわかに信じられない話ですが、


当時、仙人谷ダムの建設に雇われた歩荷(荷物を運ぶ人)は、


ここを、最低でも50kg、最高150kgもの荷物を背負って


13kmもの道を往復しています^^;


転落して、亡くなった方は100名を超えていますが・・・


この黒部ダム直下~欅平までの酷道は、


通称「下ノ廊下」と呼ばれています。


開通するのは残雪がなくなる10月のひと月の間だけです。


頑張って鍛えて、いつかの目標にしたいと思います。




ということで、余談が多くなりましたが、


この黒部という地域には、自然と人間とが戦った壮絶な歴史があります。


いつもどおり、単語にリンクを貼っていますので、


興味がある方は是非参考にしてくださいね。




子供の頃に、来て以来の黒部ダム。


もう少し、ゆっくりする時間も欲しかったですが、


この日のうちに大阪に帰らないといけないので、


少し見学して、駐車している立山駅まで再度、アルペンルートで帰りました。




今回は、前回と違い、延泊することなく、


登山も、ダムも、無事に予定通りに巡ることができました。


心配していた高山病も、今回は2人共、まったく大丈夫で、


そういった面でも、いい経験になりました。


次は、いつになるかなぁ…


また、来る日を楽しみにしています。




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撮影



camera:

OLYMPUS OM-D E-M5
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/em5/index.html


lens:

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/12-40_28pro/


photo edit:

Adobe Photoshop LightroomCC
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop-lightroom.html

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