先週の土曜日、
裏六甲にある「蓬莱峡(ほうらいきょう)に
ロッククライミングの練習に行ってきました。
「関西馬鹿野郎フィッシングクラブ(関馬鹿FC)」の中に、
登山や沢上りなどを共通の趣味とする「関馬鹿アルパイン・クラブ(山岳部)」というのがありまして、
その更に支部的な感じで「関馬鹿ボルダリング部」というのがあります(^^)
今回は、そのメンバー5人で外岩(ロッククライミング)の練習に行ってきました。
向かった場所は、裏六甲にある「蓬莱峡(ほうらいきょう)」という
奇岩の名所です。
これが全体像。なんとも奇怪な雰囲気の岩山ですね(^_^;)
映画やドラマの特撮シーンの撮影に使われることもあるそうです。
名前の由来は、中国の伝説上の山「蓬莱山」に似ているからだとか・・・
横山大観(月蓬莱山図)
うーん。確かにそういう雰囲気ありますね(^^)
さて、今回指導していただくのは、
もっちーさんの友人で、
昨年、もっちーさん、デップさんを北アルプスのジャンダルムへ
案内してくれた山のプロフェッショナル「吉村さん」。
大きなザックにロープなど、いろんな装備を持ってきてくださっています(^^)
蓬莱峡のゲレンデへの入り口には、不思議な石像が二体あります(^_^;)
モアイのような・・・兵馬俑のような・・・ なんとも不気味な石像。。。
少しすすむと、何故かこんな山奥にブルートレインが止まっています(*_*)
どうやら、ここは昔「キャンプ場」だったようで、
この寝台車で宿泊できるのがウリだったようです。
何年か前に廃業し、そのままにされているとか・・・
キャンプ場の管理練らしき建物の手前を左へ進みます。
すると、くるぶしぐらいの水量の水路を渡りますが、
滑って転ぶと10m以上は落ちて、あの世行きなので気をつけなければなりません。
いきなりビビります。ははは。
更にすすむと、ゲレンデの端に到着。
斜度50度ぐらいの断崖をロープなしで下りるとのこと・・・
上るより、下りるほうが人間は数十倍難しいので緊張です(*_*)
しかも、ロープで確保なしなので、一歩ミスったら多分死にます(*_*)ははは。
開けた場所で敷物を敷き、荷物をおいてハーネスを装着。
まずは懸垂下降の練習から。
岩に打ち込んである支点に、カラビナとスリングを付け、
それにクライミングロープを通して準備完了。
吉村師匠のご指導の下、安全には最善の注意を払って練習開始。
ハーネスに取り付けたビレイデバイスを使ってスルスル下りていきます。
←1番おすすめのビレイデバイス
←これも有名なビレイデバイス(少し重い)
※懸垂下降の練習は、必ず熟練者の指導の下で行うようにしましょう。
クライミングの死亡事故で一番多いのは、統計を見ると懸垂下降の失敗です。
支点確保など、付随してくることも非常に重要なので
適当に遊びで練習するのは、かなり危険です。
先述したように、人間は上ることはある程度できても、
下るのは非常に不向きな体の構造をしています。
例えば、階段を駆け上がることは出来ても、
階段を後ろ向きに駆け下りるのは難しいですよね・・・
そういうわけで、ロッククライミングの場合、
上るのは自力ですが、
下るのは、この懸垂下降という技術を使用して下りることが多いです。
この技術さえあれば、どんな垂直壁でも比較的安全に下りることができます(^^)
消防士さんが、ビルの屋上から懸垂下降でおりて
ベランダから室内に入ったり、
自衛隊員がヘリコプターから懸垂下降で救助に下りたりしてるのを
一度は目にしたことがあると思います。
ロープだけを信じて、空中に体を投げ出すのは
少し勇気が要りますが、ワクワクする感じもします(^^)
次は、ビレイ(確保)の練習。
クライマーが上っている最中に転落した場合、
ビレイヤーは、すばやくロープを引っ張って
クライマーが地面と衝突するのを空中で止めます。
ぼくの練習の番(^^)
もっちーさんがクライマー。
少し上っていき、途中でワザと転落します。
懸垂下降で使用したビレイデバイスをつかって、
こんな感じで止めます。
最悪、自分が怪我するのはいいけど、
仲間を怪我させるのは、当たり前だけど絶対にNG。
慎重に何回も練習させてもらいました。
少し休憩をして、今度はメインゲレンデの大屏風。
高さ20〜30mほどの岩の塊です。
この日は天気もよく、大勢のクライマーが練習に来ていました。
まずは、裏の緩斜面から大屏風の上に立ちます。
おおお!! 蓬莱峡の奇岩が一望できる絶景ポイント(^^)
先程練習した懸垂下降をここでやってみます。
高さは約20mほど。
約6〜7階建てビルの屋上から下りるようなものです(*_*)コワ
まずは、吉村師匠がお手本を見せてくれます。
続いて、みんながスルスル下りていきます。
さすがジム通いをしてる面々。
安定した姿勢で、軽やかに懸垂下降していきます(^^)
みんなが無事に下に降りたら、お待ちかねのランチタイム(^^)
僕は、またもや冷凍チャーハン(*^^*)
今回は水筒にお湯を持ってきたので、
食後の珈琲は、簡易ドリップで(*^^*)ウマい!
さて、お昼からはトップロープでのクライミングの練習。
この大屏風には、いくつもコースがあって、それぞれ難易度が違います。
この日は、大勢の先客がいたので、先程懸垂下降で下りた
一番奥のルートを登ることに・・・
難易度は中ぐらいだそうです。
ここからは、垂直に近い壁なので、
クライミングシューズに履き替えて上ります。
何故か、流れでド素人の僕が一番最初に上ることに(*_*)
クライミングには、「ムーブ」と呼ばれるカラダの使い方(技)があるのですが、
僕は全く知らないので、日頃鍛えた筋肉と根性だけを頼りに
がむしゃらに上りました(≧ω≦。)プププ
序盤のホールド(手足をかける窪みなど)が浅い部分を
どうしても越えられず、二回転落。
師匠がビレイしてくれているので、ビヨーンっとなって
指を擦りむいた程度で済みました(^^)
下を見たらこわいですよ・・・ははは。
少し左に、上りやすそうなホールドを見つけたので
そっちに少しズレて、なんとか中腹まで上り、
ほぼ筋力と根性だけで、なんとか一番上まで上りきれました(ToT)
ちょっと感動・・・
ビルにしたら6〜7階ぐらいですから恐いはずですが、
人間慣れるもんですね(^_^;)
そんなに怖くなくなってきました。
その時の様子↓
僕が下りてきたら、
スマパンさん→もっちーさん→デップさんの順でクライムオン(^^)
超身軽な体型を生かして、僕が落ちたポイントをクリアするスマパンさん。
もっちーさんも、いろんなムーブを駆使して直登していきます。
僕より一回りも年上だとは思えない身のこなし(^^)
デップさんも長い手足を使って、豪快に上ってきます。
さすがボルダリングを習ってる面々は凄い!
僕のように、「オリャーーー!!」っと力任せではなく、
みんな華麗にササッと上っていきました(*^^*)
ラストは吉村師匠。
最年長とは思えない軽やかさと力強さを兼ね合わせた
見事なクライミング・・・
一番早く頂上まで上ってしまいました(*_*)
僕と一回り半も違うとは思えない・・・
学生時代に山岳部で県代表に選ばれたこともあるという師匠。
流石です(*_*)
あっという間に時間が過ぎて、
今回はこれでタイムオーバー。
ロープワークから、安全管理まで、
一から懇切丁寧に教えていただいて、本当に吉村師匠には感謝です。
ありがとうございました。
最年少の僕が、身をもって筋力や体力だけでは上れないということを
実感したので、来月から近所のボルダリングジムへ通います(*´ω`*)
ユーチューバー「なかさん」の影響で、
近所の夏山ハイキングから始めた登山ですが、
日本アルプスに登るようになり、
いつのまにか、冬山もはじめ、
ついにロッククライミングにまで・・・
始めた頃は、テレビで見るようなこんなロープを使った
本格的な登山をするようになるなんて、
まったく思ってもみなかったのに。。。
これも、コツコツ道具を買い揃え、ジムで体や技術を鍛え、
ロープや道具の使い方を勉強している
仲間のおかげです(^^)
1人だと間違いなく一生ハイキングでした^^;
今年の秋の遠征はどんなことになるのかなぁ・・・
もっちーさん運転ありがとうございました。
みなさん、お疲れ様でした〜
ではぁ・・・
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