関馬鹿山岳部、長年の目標の一つであった
大普賢岳の「シェイクスピア氷柱群」に行ってきました。
少々困難な道のりでしたが、うわさ通りの絶景でした^^
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2/19(日)
国道169号線を南下し、
伯母谷トンネルを越えたところにある
冬季通行止めの「大台ケ原ドライブウェイ」入口に到着。
午前八時過ぎの時点で、
少ししかない駐車スペースは殆ど埋まっていました。
さっそく準備をして登山開始。
今回はメンバーは、右から「なかさん、僕、デップさん、Kさん、スマパンさん」の
計5人のパーティです。
なかさんは、50mのザイルを持ってきてくれているので、
日帰りにもかかわらず75Lの大型ザック( ゚Д゚)
今回のルートは、夏の沢登りコース(バリエーションルート)で、
通常の地図に載っている登山道とは違います。
ですので、目印や整備が行き届いていない可能性があり、
ハーネス、下降器、シュリンゲ、カラビナ...etc...
と、いつもに増してかなりの重装備を持って
万全のサポート体制で参加してくれています。
ありがとうございますm(__)m
午前9時に出発。
目標は「シェイクスピア氷柱群」にたどり着くことと、
全員、怪我無く無事に帰ってくること('◇')ゞ
最初は5分ほど舗装路を歩きます。
傾斜もないので、とりあえずアイゼンを履かずにいきます。
舗装路が終わると、正面にドドーーンっと「大普賢岳」が姿をあらわします(;・∀・)
大迫力(*´Д`)ハァハァ
目標の「シェイクスピア氷柱群」は、
この大普賢岳の標高1200m~1300m付近にあります。
ここからアイゼンを装着して進みます。
なるべく、前爪のあるものが良いでしょう。
僕は冬靴じゃなくても装着できる
グリベルの「G10ワイド」を装着。
特集記事はこちら↓
http://tsugaike.blogspot.jp/2017/02/grivel-g10-wide-g10.html
↑ケース付きでお得♪
そして、しばらく進むと「わさび畑」の看板が見えてきます。
ここからが本番。
傾斜が徐々にきつくなって、固定ロープを頼りに上る箇所が出てきます。
かなり傷んでいるロープなので、あまり信じてはいけないと思いますが、
これがなかったら、相当困難な上りになると思います^^;
左手奥には「アイスガーデン」とよばれる氷瀑がありました。
何人かアイスクライミングをしているようです^^
上るスピードは早くないけど、腕力だけは自信のある僕が
トップで上ります。熊が出てきたら倒せとのこと('ω')ノ
(無理ですw 一目散に逃げますw)
経験の浅い2人を挟んで、
デップさんと、なかさんが殿(しんがり)を
つとめてくれます^^
最大傾斜60度らしいです((+_+))
滑落したら下の方まで落ちてしまい、
かなりの大怪我をするでしょう^^;
ピッケルやストックを短く持って、ひたすら登ります(*´Д`)ハァハァ
上の人が滑落してきたときに巻き込まれないように、
特に危険な場所では、順番に1人ずつ上っていくのが基本です。
さすが山岳部のタフガイ揃い、急登に次ぐ急登でも
笑顔でガンガン登っていきます^^
登山開始から2時間50分・・・
大きな氷瀑が見えてきました(*´Д`)ハァハァ
どどーーーん!
ついに念願の「シェイクスピア氷柱群」に到着(;_;)
誰が名付けたか知らないけれど、
ここは「シェイクスピア演劇場」
右から
「マクベス (Macbeth) 35m」
「リア王 (King Lear) 40m」
「ハムレット (Hamlet) 35m」
シェイクスピアの四大悲劇の作品名が付けられています。
ハムレットの少し左に「アウトサイダー」という氷瀑もありますが、
どうして「オセロ」にしなかったのかは謎ですw
大き過ぎて、正面からだと3つ一緒には写せません^^;
振り返ると、大台ケ原が見える素晴らしい景色
天気は快晴、青空と白のコントラストが美しい・・・
最高のご褒美です♪
いぇーい!喜びを噛みしめます^^
氷瀑の内側はこんな感じです↑
この内側から見た外の景色が演劇の舞台ように素晴らしいので、
氷柱を幕に見立てて「シェイクスピア劇場」と名付けられたとか・・・
洒落たネーミングセンスですね~
内側から「こんにちは('ω')ノ」
頭に刺さったら多分死にますw
さて、一通り撮影したら次はお決まりの特撮ですw
氷壁を登ってる感じに見えませんか(*´ω`*)
やってみたらわかるんですが、
これマジで50cmも無理ですw
アイスクライミングもやってみたいけど、ハードル高いなぁ…と実感^^;
このシェイクスピアのもっともっと上の方には、
「グランドイリュージョン」や「閻魔大王」という名の氷瀑もあるとか・・・
ここ地名が地獄谷だから一番上(偉い)が閻魔大王なのかな^^;)シランケド
子供のようにキャッキャっとはしゃいだら
お腹が空いたので、特等席でランチタイム。
僕は、山飯で最近ハマってる「冷凍チャーハン」
半分解けているのでフライパンでサッと炒めるだけで完成^^
美味い(;_;)
いつも美味いけど、山で食べたら100倍美味いです^^
お腹が膨れたら、
名残り惜しいですが、そろそろ帰路につきます。
下りは上りより危険が伴います。
滑ると下までゴロゴロいっちゃうので、
慎重に慎重を重ねて、ゆっくり下っていきます。
急斜面なので、膝への負担も大きいです。
「わさび畑」まで降りてくると一安心。
休憩がてら、少しザイルワークの講習会を開催。
ハーネスにカラビナとエイト環を装着し、
二重にしたザイル(ロープ)をかけて、懸垂下降の練習です。
これができれば、ビルの屋上やヘリコプターからも降りれちゃいます(*´Д`)ハァハァ
「こんなことまでする危険な山登りはしないよ」っていう人も
多いと思いますが、
考え方としては真逆で、ザイルを使って上り下りするのは、
なにも無しで上り下りするより、うんと安全、安心で、
その為のザイルワークなのです。
今回の登山でも、固定ロープがなかったら、
懸垂下降をしないと
このようになっていたかもしれません(*´Д`)
(講習中に遊んでいたらしいw)
あとは、ワザと雪の深いところでラッセルの練習をしたり、
おもしろ動画を撮ったり・・・
緊張感の解けた反動か、わいわいはしゃいで登山口へ戻りました。
下りはザイルの講習会を合わせても約2時間ほどでしょうか・・・
上りも5人で順番に上る箇所などで時間がかかったので、
人数が少ないと、もう少し早く登れると思います。
しかし、今回はトレースがしっかりついていたので、
迷いませんでしたが、
初めて来る方で、トレースがなかったら、
かなり慎重に進んだほうが良いと思います。
単独で上るのはリスクがある場所ですが、
携帯(docomo)の電波は終始入っていたようで、
その点は、安心できるかと思います。
全員怪我無く、無事に帰ってこれました。
数年前に、「いつか・・・」っと思っていた目標を
着実にクリアしていってます。
仲間ってありがたいですね~
1人では困難な目標も仲間となら、
支え合って越えていけるのですから(*'▽')
特に山では、お互いの命を預けることもあるわけで、
堅い信頼がないとチームは組めません。
みんな中年ですが、昔より今の方が
体型や体力も整っていて、技術も道具も着実に増えていっています。
仲間に迷惑をかけまいとする
そういう己を高める個々の意識が、絆や信頼に繋がるのだと思います^^
今年もまだ始まったばかり、今年はどんな感動と絶景が待っているのか・・・
期待で胸が膨らみます(*''ω''*)
みなさん、お疲れ様でした。
詳細は「ヤマレコ」にUPしてますので、
気になる方はご覧ください↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1069421.html
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